ベアードブルーイングのこと

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実に素晴らしい文章です。
いつもは、新しいビールのリリースなどを、奥様のさゆりさんが書かれることが多いのですが、これはブライアンさん自らが書かれた文章です。
これまでのベアードブルーイングの足あと、現在進行中の新醸造所のこと、そして未来のことが書かれています。
長い文章ですが、その端々から溢れるビールとブルーイングに掛けるブライアンさんの思いの強さに惹きつけられ、一気に読んでしまいました。

実は、ベアードブルーイングは、私自身にとって、特別なブルワリーです。

リアルで私をご存知の方の多くは、私がサンクトガーレンのビールが好きで、かつ、ブルワリーの経営陣や従業員の方々と親しくさせていただいていることをご承知かと思います。だから、一部の古くからの友人を除き、私が地ビール(ここは敢えてクラフトビールとは書かず「地ビール」です)をここまで好きになったのも、サンクトガーレンが切っ掛けなのではないか、と思われているのではないでしょうか。
もちろんサンクトガーレンは現在の私にとって、大好きで、個人的に最重要ブルワリーですが、最初に地ビールを知ったのは、サンクトガーレンのビールではありませんでした。

筆者が地ビールにのめり込む切っ掛けになったビールは、ベアードブルーイングの「島国スタウト」です。
そして、ベアードのビールで今でも一番好きなビールは、島国スタウトです。
個性的な限定ビールを年間で数多くリリースするベアードのビールの中にあっても、特別に際立った強烈な個性を持っている訳でもなく、落ち着いたドライスタウトです。

今年のGWに、大阪で開催された「食博覧会・大阪」に出店された松江地ビール ビアへるんお手伝いをするために大阪に滞在していたちょうど同じ日。
大阪府堺市の中百舌鳥にある名店、エニブリュで、「BEER MONSTER’S COMIN’」というイベントが開催され、ベアードビールを大々的にフィーチャーし、ブライアンさんと奥様のさゆりさんも来阪される、と知って、その日の食博覧会の終了後にビアへるんの矢野社長と共に駆けつけました。

実はブライアンさんと直接お話しができたのは、この日が初めてでした。ここまでビールにはまり込む切っ掛けとなった、いわば私にとっての最初の地ビールがベアードの「島国スタウト」であるにも関わらず。
そして、そのイベントで、自分は本当に昔から島国スタウトが好きで、でも以前に東京に住んでいた頃はまだベアードの直営飲食店である中目黒のタップルームすら存在せず、沼津まで在来線や高速バスに乗ってベアードのビールを飲みに行っていたこと(まだサラリーマンとして若い頃で、往復新幹線などという贅沢はできませんでしたw)、今も各タップルームでは必ず島国スタウトをパイントで飲んでいること、そして島国スタウトとの出会いがなければ自分は今ここにいなかったであろうこと、などを、食博覧会で一日中売り子をして疲れている体に駆けつけでビールを入れて、けっこう酔いが回っている状態だったのも手伝って、滔々とブライアンさんを前にして語ってしまいました。

嬉しかったのは、そんな酔っぱらいの戯言にも、ブライアンさんはきっちりと耳を傾けていただけたこと。そしてこのような意味のことを言われました。

私達ブルワーは限定でとてもセクシーなビールを作ろうとしています。そして島国スタウトはセクシーじゃないビールです。でも、レギュラービールこそ、ブルワーが本当に自信を持ってつくっているビールであり、みんなに飲んでもらいたビールであり、いつも飲んでもらいたいビールです。セクシーじゃないシンプルなドライスタウトである島国スタウトが一番好きだと言ってくれてありがとう。

酔っていたので一字一句きっちり覚えている訳ではないのですが、印象的だったのは「限定のビール」を「セクシー」と表現したこと、「レギュラービールは本当に自信を持ってつくっている」そして「レギュラービールこそ広く一般的に飲んでもらいたい」と力説されていたことです。

長年に亘ってファンを続けていながら、イベントなどで直接ブライアンさんとお話しをする機会が持てなかったのが、その夜、遂に念願が叶ったことでハイになりながらも、いつか、本当にいつか、自分でブライアンさんに直接インタビューをしたい、そしてベアードブルーイングを『くらびー』で取り上げたい…ちょうど、新たに大規模な醸造所を立ち上げることが業界全体で話題にもなっていることもあり、そう考えていました。

しかしながら、今回のこの文を読んで、自分がインタビューで聞き出せることの全てがここにあるんじゃないか、と思いました。こんな素敵なものをブルワーご自身が書かれると、私のような者が出る幕がなくなってしまいます。

とはいえ、この文を超えるようなものがブライアンさんから引き出せるような自信がついた時には(そんな時が来るのかどうかすら怪しいですが…)、是非、インタビューをしてみたいとも思わせられます。

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