新刊 内容紹介【1】Featuring Brewery 木内酒造「常陸野ネストビール」

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『くらびー Craftbeer Japan』 は

  • クラフトビールの個性はつくり手の個性
  • ビールのつくり手と話すことでそのビールを一層楽しむことができる

ということで、「ビールのつくり手に話を聞く」を基本的なコンセプトとして、今まで本作りを進めて来ました。

そんな中でも制作側が目玉と考えているのが、毎号、誌面の約半分を費やしてお送りしているロングインタビューです。

毎号、特定の一つのブルワリー(ビールメーカー)を訪問し、そこのヘッドブルワー(醸造責任者)にお話しをうかがうことで、そのつくり手、ひいてはそのブルワリーの持つ、ビールとビールづくりに対する考え方や思いなどを伝えることができれば、と考え、これまでもFeaturing Breweryとして、サンクトガーレン(神奈川県厚木市)、箕面ビール(大阪府箕面市)をそれぞれ取り上げ、工場までお邪魔してお話しをうかがい、誌面にまとめて来ました。

nestlogo01そして今回は、ビールファンにはお馴染みの「常陸野ネストビール」ブランドで有名な、茨城県那珂郡にある木内酒造にお邪魔して、製造長の谷幸治さんにお話しをうかがいました。谷さん、そして企画室長の木村さんにはお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございます。

取材は、最初に茨城県那珂市鴻巣にある本社を訪問し、その後、現在のビール醸造の中心となっている、同市の額田にある醸造所へ移動し、そこで谷さんにじっくりとお話しをうかがいました。

木内酒造、常陸野ネストビールといえば、国産クラフトビールの中でも、ビールファンの間では「輸出に強い」(=海外での知名度が高い)メーカーとして知られています。
実際、製造されるビールの半分強が海外向け、というのは、単純に割合だけを見れば国内メーカーでは突出しているのではないかと思います。

また、ここ数年のクラフトビールブームの到来より以前に、製造設備の大幅な増強をおこない、醸造量を飛躍的に向上させたことも知る人ぞ知るところです。

インタビューでは、そのあたりの、木内酒造の持つ特殊性なども踏まえて、ビールづくりの開始から現在に至るまでの歴史と、木内酒造ならではの特徴、ビールづくりの理念なども聞くことができました。

IMG_0409木内酒造は、今でこそ常陸野ネストビールの醸造をおこなう国内有数のブルワリーとしての側面が有名ですが、鴻巣の本社は、老舗の日本酒蔵としての歴史と伝統を感じさせる、趣きのある建物です。
常陸野ネストビールの「手造りビール工房」(BOP – Brewing On Premise )で、ここを訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。

IMG_0432また、額田に新しく造られた醸造所は、さすがに国内屈指の移出量を誇る常陸野ネストビールらしく、近代的・合理的なビール醸造設備を備えられていました。

IMG_0450最寄りの都市である水戸市内には、工場直送の常陸野ネストビールと、ランチやディナーなどが手軽に楽しめるビアカフェなどもあり、輸出だけでなく地元でも「我が町のビール」としてしっかり根を張っています。

ブリティッシュスタイルの「リアルな」リアルエールにもこだわりを持ち、その一方で従来のビアスタイルガイドラインに収まりきらない新しいスタイルへの挑戦も忘れない、常陸野ネストビール。

会社としての姿勢、先駆者としての矜持、つくり手のこだわりなどを、インタビューから感じていただければ幸いです。

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