堤野貴之氏(元・ノースアイランドビール)始動。

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北海道のノースアイランドビールといえば、ラガー、とりわけピルスナーに関しては、国内屈指のクオリティのものをつくるメーカーですが、同時に「コリアンダーブラック」という個性のあるスタウトをつくり続けていることでも有名です。
そのノースアイランドビールで長年にわたって醸造責任者として美味しいビールをつくり続けていた、堤野貴之氏。
自らのブルワリーを立ち上げるためにノースアイランドビールを辞して、しばらくは表向き浪人生活をしているように見えましたが、先日、ついに新しいブルワリーの立ち上げと、それに向けてのクラウドファンディングをスタートさせました。

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さっそく筆者の家では、筆者と妻が一口づつ乗ることにしました。

ビール醸造は「装置産業」である、とよく言われます。
事業の開始時点で大規模な設備投資が必要となるため、事業の立ち上げの時点で必要な資金量が大きく、また設備そのものの規模が、その会社の競争力に直結する、という観点では、個人の開業には向いていないとも言えます。そういった意味で、ビール醸造業のスタートアップとして、資金調達にクラウドファンディングを取り入れるというのは、理にかなっているとも言えます。

実際、クラフトビール界隈で、クラウドファンディングで資金を集めるというやり方は、決して目新しい方法ではありません。海外では Brewdog なんかが有名ですし、国内でも前例はあります。

ただ、国内的に見て、過去にしっかりした実績と知名度を持っている技術者(ブルワー)が、クラウドファンディングで起業するというのは、まだ前例がないことで、その行方が注目されていましたが、当初の目標として掲げていた 6,500,000円はファンディング開始当日中に達成。その後も支援額は増え続け、このエントリ執筆時点では 12,347,022円、達成率189%という数字になっています。
もちろん、ブルワー、ビール醸造師としての堤野氏の実績と知名度があってこその、この数値であって、いくらクラフトビールのスタートアップとクラウドファンディングの相性がいい、といっても、誰でもができることではないでしょう。

ともあれ、今後が楽しみですね。

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